デジカメおすすめを用途別に徹底解説する完全ガイド
スマートフォンのカメラ性能が飛躍的に向上した今、それでもなお「デジカメで撮りたい」と感じる瞬間があります。夕暮れの空のグラデーション、子どもの一瞬の表情、旅先で出会った風景——スマホでは捉えきれない「あと一歩」の表現力を求めて、デジカメの購入を検討される方が増えているのではないでしょうか。
個人的な経験では、写真撮影に携わる中で数十台以上のコンパクトデジカメを実際に使ってきましたが、「万人にとってのベスト」は存在しません。旅行が多い方、Vlog撮影を始めたい方、とにかくコスパ重視の方——使い方によって最適な一台はまったく異なります。この記事では、用途別・予算別に本当におすすめできるデジカメを、スペックの意味まで噛み砕いてご紹介します。
この記事で学べること
- 用途別おすすめデジカメ全15機種を比較し、自分に合う一台が見つかる
- F値・光学ズーム・AF速度などのスペックが実際の撮影でどう影響するか理解できる
- 2万円台から10万円超まで、価格帯別のコスパ最強モデルがわかる
- スマホとデジカメの決定的な違いと、デジカメを選ぶべき具体的なシーンが明確になる
- 購入後に後悔しないための選び方チェックポイントを実体験ベースで解説
まず確認したいデジカメ選びの3つの判断基準
デジカメを選ぶとき、多くの方がスペック表の数字に目を奪われがちです。しかし、経験上もっとも大切なのは「自分がどんな場面で使うか」を明確にすることです。
カメラ選びで後悔する方の多くは、「とりあえず高性能なもの」を買ってしまうパターンに陥っています。高性能=自分に最適ではありません。
使用シーンを決める
旅行・日常記録・Vlog・アウトドアなど、メインの撮影場面を1つ決めましょう
予算の上限を設定する
2万円台・5万円前後・10万円以上で選べる機種の質が大きく変わります
持ち運びの条件を考える
ポケットに入るサイズか、カバンに入ればOKか。重量200g以下が携帯性の目安です
この3つが定まると、候補は自然と3〜4機種に絞られます。以下では、この判断基準に沿って用途別におすすめモデルを詳しくご紹介していきます。
スペック表の読み方を実際の撮影体験に置き換えて理解する

おすすめ機種をご紹介する前に、カメラのスペックが実際の撮影でどう影響するのかを押さえておきましょう。ここを理解しておくと、機種比較がぐっと楽になります。
F値(レンズの明るさ)が写真に与える影響
F値とは、簡単に言えば「レンズがどれだけ光を取り込めるか」を示す数字です。F値が小さいほど多くの光を取り込めるため、暗い場所でも明るく撮れます。
たとえば、F1.8のレンズとF3.5のレンズでは、取り込める光の量に約4倍の差があります。これは実際の撮影でどう変わるかというと、夕方の屋外や室内のカフェなど、光が十分でない場所での写真のクオリティに直結します。F1.8なら手ブレしにくいシャッタースピードを確保でき、ノイズの少ないクリアな写真が撮れます。
さらにF値が小さいレンズは、背景をきれいにぼかす「ボケ感」を出しやすいという特長もあります。ポートレートや料理写真で、被写体を際立たせたい方にとっては重要なポイントです。
光学ズームとデジタルズームの決定的な違い
光学ズームは、レンズ内の光学系を物理的に動かして拡大するため、画質の劣化がほとんどありません。一方、デジタルズームは画像の一部を電子的に引き伸ばすだけなので、拡大するほど画質が荒くなります。
具体的なイメージとしては、光学40倍ズームのCanon PowerShot SX720 HSなら、約100m先の看板の文字もくっきり読めるレベルで撮影できます。運動会やスポーツ観戦、野鳥撮影など「近づけない被写体」を撮る方にとって、光学ズームの倍率は最優先で確認すべきスペックです。
AF(オートフォーカス)速度が撮影を変える瞬間
高速AFの恩恵を最も感じるのは、動く被写体を撮るときです。走り回る子ども、ペット、スポーツシーン——こうした場面では、AFが0.05秒速いだけでピントが合う確率が劇的に変わります。
Sony RX100 VIIのような高速AF搭載モデルでは、瞳AF(人の目を自動認識してピントを合わせる機能)も備わっており、ポートレート撮影の成功率が格段に上がります。
Vlog・動画撮影に最適なデジカメおすすめモデル

近年、コンパクトデジカメの用途として急速に伸びているのが動画撮影です。YouTubeやSNSでの発信を考えている方には、動画性能を重視したモデルが最適です。
Sony VLOGCAM ZV-1 II
現在のVlog向けコンパクトデジカメの中で、最も完成度が高いと言えるモデルです。各種ランキングでも1位を獲得しており、コンテンツクリエイター向けの機能が充実しています。
最大の特長は、広角18mmからのズームレンズを搭載している点です。自撮り撮影時に背景を広く入れられるため、旅先の風景と自分を一緒にフレームに収められます。また「背景ぼけ切り換え」ボタンを押すだけで、ワンタッチで背景のボケ具合を調整できる直感的な操作性も魅力です。
動画撮影中の音声品質にもこだわっており、指向性3カプセルマイクを内蔵。風切り音を低減するウインドスクリーンも付属しているため、屋外でのVlog撮影でもクリアな音声を収録できます。
シューティンググリップキット同梱モデルを選べば、三脚兼用のグリップが付属し、購入後すぐにVlog撮影を始められます。
ZV-1 II 主要スペック
動画撮影で確認すべきポイント
Vlog用途でデジカメを選ぶ際、スペック表だけでは見落としがちな重要ポイントがあります。
まず手ブレ補正の方式です。歩きながら撮影する場面が多いVlogでは、光学式手ブレ補正に加えて電子式手ブレ補正を併用するモデルが圧倒的に有利です。ZV-1 IIはアクティブ手ブレ補正を搭載しており、歩き撮りでもかなり安定した映像が得られます。
次に連続撮影時間。長時間のVlog撮影では、熱によるカメラの自動停止が問題になることがあります。購入前に、連続録画可能時間を確認しておくことをおすすめします。
また、外部マイク端子の有無も見逃せません。内蔵マイクだけでは風の強い日や騒がしい場所での音声品質に限界があるため、ピンマイクやショットガンマイクを接続できるモデルの方が将来的な拡張性があります。
動画撮影に興味がある方は、Insta360 Ace Pro 2のようなアクションカメラとの使い分けも検討する価値があります。アクションカメラはより激しい動きのあるシーンに強く、コンパクトデジカメは画質と操作性に優れるという棲み分けです。
旅行・日常使いにおすすめの万能デジカメ

「一台で幅広いシーンに対応したい」という方には、高倍率ズームと携帯性を両立したモデルが最適です。このカテゴリーは選択肢が豊富で、価格帯も幅広くなっています。
Canon PowerShot SX740 HS
光学40倍ズームを搭載しながら、ポケットに収まるコンパクトボディを実現した万能モデルです。各種ランキングでも常に上位に位置しており、旅行用デジカメの定番として高い評価を得ています。
広角24mmから望遠960mm相当までカバーするズーム範囲は、目の前の風景から遠くの建造物、動物園の動物まで、あらゆる被写体に対応できます。旅行中に「レンズ交換なしで何でも撮れる」という安心感は、荷物を減らしたい旅行者にとって大きなメリットです。
4K動画撮影にも対応しており、チルト式液晶モニターで自撮りも可能。Wi-Fi・Bluetooth接続でスマホへの画像転送もスムーズに行えます。
Canon PowerShot SX720 HS
SX740 HSの前モデルにあたりますが、光学40倍ズームと約270gの軽量ボディは健在です。中古市場での流通量が多く、新品より大幅に安く手に入る可能性があるため、コスパを重視する方にとっては有力な選択肢となります。
Canon PowerShot SX70 HS
光学65倍ズームという驚異的なズーム性能を持つモデルです。望遠撮影に特化しており、野鳥撮影や天体観測など、超望遠が必要な趣味をお持ちの方に特におすすめです。ただし、ボディサイズはコンパクトデジカメとしてはやや大きめで、一眼レフに近い形状となっています。
Panasonic LUMIX DC-TZ99
光学30倍ズーム、約280gの軽量ボディ、そしてLeicaブランドのレンズを搭載したバランスの良いモデルです。タッチパネル操作に対応しており、スマホライクな直感的操作が可能。初めてデジカメを購入する方でも違和感なく使い始められます。
旅行向けモデル ズーム倍率比較
高画質を追求するプレミアムコンパクトデジカメ
「コンパクトなボディで一眼レフに迫る画質を」——そんな贅沢な要望に応えるのが、プレミアムコンパクトと呼ばれるカテゴリーです。価格は高めですが、写真の表現力は別次元です。
Ricoh GR IIIx
ストリートフォトグラファーから絶大な支持を集めるGRシリーズの最新モデルです。40mm相当の単焦点レンズを搭載し、APS-Cサイズの大型センサーを搭載しています。
「単焦点レンズ」とは、ズームができない代わりに画質を極限まで追求したレンズのことです。ズームの便利さを捨てることで、隅々までシャープで歪みの少ない描写を実現しています。
ポケットに入るサイズ感でありながら、一眼カメラに匹敵する画質が得られるのは、このGRシリーズならではの魅力です。起動時間が約0.8秒と高速で、ポケットから取り出してすぐに撮影できるスナップシューティング性能は唯一無二です。
Ricoh GR III
GR IIIxの姉妹モデルで、こちらは28mm相当の広角単焦点レンズを搭載しています。風景やストリートスナップなど、広い範囲を写し込みたい方にはGR IIIの方が適しています。GR IIIxとGR IIIのどちらを選ぶかは、好みの画角(見える範囲の広さ)で決めるのがおすすめです。
Sony Cyber-shot RX100 VII
1インチセンサー搭載のハイエンドコンパクトとして、長年にわたり高い評価を受けているRX100シリーズの最新モデルです。24-200mm相当のズームレンズを搭載し、広角から望遠まで一台でカバーできる万能性が魅力です。
高速AFと高速連写性能に優れ、動く被写体への追従性は同クラスでトップレベル。リアルタイム瞳AFも搭載しており、人物撮影での歩留まりが非常に高いモデルです。
Sony RX100V(DSC-RX100M5)
F1.8の明るいレンズと高速AFを備え、評価スコア4.63/5.0という高い満足度を誇るモデルです。ただし、現在は新品での入手が困難になっており、中古市場での購入が主な選択肢となります。中古で購入する場合は、シャッター回数やレンズの状態を必ず確認しましょう。
代替として、後継モデルのRX100 VIIや、同じ1インチセンサーを搭載したRX100シリーズの他モデルを検討されることをおすすめします。
予算2〜3万円台で選ぶコスパ重視のデジカメ
「まずは手頃な価格でデジカメを試してみたい」という方に向けて、2〜3万円台で購入できるモデルをご紹介します。このような価格帯でも、スマホとは一味違う撮影体験が得られます。
Kenko KC-ZM08
約24,940円で購入できるコストパフォーマンスに優れたモデルです。注目すべきは背面カメラ機能を搭載している点で、スマホのような感覚で自撮りができます。
デジカメとしては珍しいデュアルカメラ構成で、前面と背面の両方にカメラを備えています。この機能は最近のトレンドとして注目されており、特に若い世代のユーザーから支持を集めています。
Sony DSC-W830
安価なデジカメカテゴリーで高い評価を得ているモデルです。光学8倍ズームを搭載し、基本的な撮影機能をしっかりカバー。シンプルな操作体系で、デジカメ初心者の方でも迷わず使えます。
ただし、この価格帯のモデルはセンサーサイズが小さいため、暗所での撮影や大きなプリントには向きません。SNSへの投稿やL判プリント程度であれば十分な画質です。
Canon IXY 180 SL
Canon IXYシリーズは、日本のコンパクトデジカメ市場で長年親しまれてきたブランドです。薄型・軽量のボディにCanonの画像処理技術を詰め込んでおり、安定した画質が特長です。
Sony DSC-WX350
約1820万画素、光学20倍ズーム、重量わずか164gという三拍子揃ったモデルです。164gという軽さは缶コーヒー1本分以下で、ポケットに入れても負担にならない携帯性が魅力です。
Wi-Fi接続でスマホへの画像転送も可能で、撮った写真をすぐにSNSにアップしたい方にも便利です。
低価格デジカメのメリット
- 気軽に持ち出せる軽さとサイズ感
- 操作がシンプルで初心者に優しい
- 光学ズームでスマホを超える望遠撮影が可能
- 壊れても精神的ダメージが少ない
低価格デジカメのデメリット
- 暗所での撮影はスマホに劣る場合がある
- 動画性能は最低限にとどまる
- RAW撮影非対応で後からの編集自由度が低い
- ボケ感のある写真は撮りにくい
アウトドア・防水対応のタフネスデジカメ
海や川、雪山、砂漠——過酷な環境で撮影する方には、防水・耐衝撃性能を備えたタフネスモデルが必須です。通常のデジカメでは水濡れや落下で故障するリスクがありますが、タフネスモデルなら安心して使えます。
OM System Tough TG-7
防水15m、耐衝撃2.1m、耐荷重100kgf、耐低温-10℃という圧倒的なタフネス性能を誇るモデルです。ダイビング、スキー、登山など、あらゆるアウトドアシーンで活躍します。
水中撮影モードを5種類搭載しており、水中スナップ、水中ワイド、水中マクロなど、シーンに合わせた最適な設定を自動で適用してくれます。マクロ撮影性能も優秀で、被写体に1cmまで寄れるスーパーマクロモードは、花や昆虫の撮影にも重宝します。
Olympus Tough TG-6
TG-7の前モデルですが、基本性能は非常に高いレベルにあります。約1200万画素、光学4倍ズーム、重量253gとバランスの取れたスペックです。TG-7と比較して価格が下がっているため、コスパ重視の方にはこちらも有力な選択肢です。
アウトドアでInsta360 X4のような360度カメラと組み合わせて使う方も増えています。通常の写真はTG-7で高画質に、全方位の臨場感はアクションカメラで——という使い分けが、アウトドア撮影の新しいスタイルとして定着しつつあります。
初心者・カメラ入門者におすすめのデジカメ
カメラを初めて購入する方にとって、最も大切なのは「使いやすさ」と「撮影の楽しさを感じられること」です。高機能すぎるモデルは、操作が複雑で結局使わなくなってしまうことがあります。
Canon EOS Kiss M
厳密にはミラーレス一眼カメラですが、約390gの軽量ボディと直感的な操作性から、デジカメ感覚で使える入門機として非常に人気があります。約2410万画素の高画質に加え、レンズ交換が可能なため、撮影の幅を将来的に広げていけるのが最大のメリットです。
タッチパネル操作に対応しており、スマホのようにタッチでピント合わせや撮影ができます。初心者向けのガイドモード搭載で、「背景をぼかしたい」「動きを止めたい」といった撮りたいイメージから設定を導いてくれます。
Fujifilm X-A5
約2424万画素、Bluetooth搭載、重量361gのミラーレス一眼です。Fujifilmならではの「フィルムシミュレーション」機能が搭載されており、撮影時にフィルムカメラのような独特の色味を再現できます。
特に「クラシッククローム」や「ACROS」といったフィルムシミュレーションは、撮るだけで雰囲気のある写真に仕上がるため、エモい写真を撮りたい方に人気です。レトロなデザインも魅力的で、カメラを持ち歩くこと自体が楽しくなるモデルです。
360度カメラやユニークな選択肢
従来のデジカメとは異なるアプローチで写真・動画を楽しめるモデルも登場しています。
Ricoh Theta X
ワンショットで全方位360度の写真・動画を撮影できるカメラです。通常のカメラでは「どこを切り取るか」を撮影時に決める必要がありますが、360度カメラなら撮影後に好きなアングルを選べます。
旅行の記録、不動産の内覧写真、イベントの記録など、「その場の空気感をまるごと残したい」という用途に最適です。Insta360 X5のような競合モデルもありますので、360度カメラに興味がある方は比較検討をおすすめします。
デジカメ全機種スペック比較表
ここまでご紹介した全モデルの主要スペックを一覧で比較できるようにまとめました。気になるモデル同士を見比べる際にご活用ください。
| モデル名 | カテゴリー | 画素数 | ズーム | 重量 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| Sony ZV-1 II | Vlog | 約2010万 | 光学2.5倍 | 約292g | 動画配信・自撮り |
| Canon SX740 HS | 万能 | 約2030万 | 光学40倍 | 約299g | 旅行・日常 |
| Canon SX70 HS | 超望遠 | 約2030万 | 光学65倍 | 約610g | 野鳥・スポーツ |
| Ricoh GR IIIx | プレミアム | 約2424万 | 単焦点40mm | 約262g | スナップ・街歩き |
| Sony RX100 VII | ハイエンド | 約2010万 | 光学8倍 | 約302g | オールラウンド |
| OM System TG-7 | 防水タフ | 約1200万 | 光学4倍 | 約249g | アウトドア・水中 |
| Sony DSC-WX350 | コスパ | 約1820万 | 光学20倍 | 約164g | 日常・携帯性重視 |
| Kenko KC-ZM08 | コスパ | — | — | — | 自撮り・SNS |
Wi-Fi・Bluetoothなど接続機能の実用性を考える
デジカメのスペック表に「Wi-Fi対応」「Bluetooth搭載」と記載されていても、実際の使い勝手はモデルによって大きく異なります。この点は見落としがちですが、日常的な満足度に直結するポイントです。
Wi-Fi転送の実用的な活用法
Wi-Fi接続の最大のメリットは、撮影した写真をその場でスマホに転送し、すぐにSNSに投稿できることです。旅行中に「今日のベストショット」をリアルタイムで共有できる楽しさは、実際に使ってみると想像以上に便利です。
ただし、転送速度やアプリの使い勝手はメーカーによって差があります。経験上、CanonのCamera ConnectアプリとSonyのImaging Edge Mobileは比較的安定しており、接続のストレスが少ない印象です。
Bluetooth常時接続のメリット
Bluetoothは低電力で常時接続を維持できるため、カメラの電源を入れるたびにスマホと自動ペアリングしてくれます。Wi-Fiのみのモデルでは毎回接続操作が必要ですが、Bluetooth搭載モデルならその手間が省けます。
また、スマホをリモコン代わりにしてシャッターを切る機能も便利です。集合写真や三脚を使った夜景撮影で重宝します。DJI Osmoのようなジンバル一体型カメラと比較すると、コンパクトデジカメの接続機能はまだ発展途上の部分もありますが、年々改善されています。
スマホカメラとデジカメの違いを正直に比較する
「スマホのカメラで十分じゃないの?」という疑問は当然のことです。正直に言えば、日常のスナップ写真であれば最新スマホで十分なケースも多いです。
しかし、デジカメが圧倒的に優位な場面が確実に存在します。
光学ズーム——スマホのデジタルズームは拡大するほど画質が劣化しますが、デジカメの光学ズームは遠くの被写体も鮮明に捉えます。運動会で我が子を撮る、旅先で遠くの建造物を撮るといった場面では、光学40倍ズームのデジカメとスマホの差は歴然です。
暗所性能——F1.8クラスの明るいレンズと大型センサーを搭載したデジカメは、夕暮れや室内での撮影でスマホを大きく上回ります。スマホはソフトウェア処理で明るく見せていますが、デジカメは物理的に多くの光を取り込むため、より自然で階調豊かな写真が撮れます。
操作の速さ——電源を入れてからシャッターを切るまでの速度は、専用機であるデジカメの方が圧倒的に速いです。特にGRシリーズのようなスナップシューター系のモデルは、ポケットから出して0.8秒で撮影可能。スマホのロック解除→カメラアプリ起動→撮影という手順と比べると、決定的な瞬間を逃さない確率が格段に上がります。
一方で、スマホが優れている点も認めなければなりません。SNSへの即時投稿、AIを活用した画像処理、常に持ち歩いているという携帯性——これらはスマホならではの強みです。
結論として、デジカメは「スマホの代わり」ではなく「スマホでは撮れない写真を撮るための道具」として位置づけるのが正しい選び方です。
購入前に確認すべきチェックリスト
デジカメ選びで後悔しないために、購入前に確認しておきたいポイントをまとめました。
デジカメ購入前チェックリスト
特に見落としがちなのが「実機を触ること」です。スペック表では優秀に見えても、実際に手に取ると「グリップが握りにくい」「ボタンが小さくて押しにくい」「メニュー画面が分かりにくい」といった問題に気づくことがあります。家電量販店で実際に操作してみることを強くおすすめします。
用途別おすすめデジカメ早見表
最後に、「結局自分にはどれがいいの?」という方のために、用途別のおすすめを一目でわかるようにまとめます。
迷ったらこの一台を選んでください
🎬 Vlog・動画配信を始めたい → Sony VLOGCAM ZV-1 II
動画に特化した機能設計で、購入後すぐにクオリティの高いVlogが撮れます。シューティンググリップキットがおすすめ。
✈️ 旅行で幅広く使いたい → Canon PowerShot SX740 HS
光学40倍ズームで近くも遠くも一台でカバー。コンパクトで軽量、旅行の相棒として最適。
📸 とにかく高画質にこだわりたい → Ricoh GR IIIx
ポケットサイズで一眼レベルの画質。スナップ撮影の楽しさを極めたい方に。
🏔️ アウトドアで使いたい → OM System Tough TG-7
防水15m・耐衝撃2.1m。海でも山でも雪でも安心して使える唯一無二のタフネスカメラ。
💰 まずは手頃に試したい → Sony DSC-WX350
164gの超軽量ボディに光学20倍ズーム。スマホとの違いを実感できるコスパ最強モデル。
写真の楽しさは、カメラを手にして初めてわかるものです。どのモデルを選んでも、「スマホでは撮れなかった一枚」に出会える瞬間がきっと訪れます。この記事が、みなさんにとって最適な一台を見つける手助けになれば幸いです。
写真サイズの選び方も、撮影後のプリントやSNS投稿の際に知っておくと便利な知識ですので、あわせて参考にしてみてください。
デジカメおすすめに関するよくある質問
スマホのカメラが高性能になった今でもデジカメを買う意味はありますか?
あります。特に光学ズーム、暗所撮影、起動速度の3点でデジカメは明確に優位です。光学40倍ズームのデジカメなら、スマホでは絶対に撮れない遠くの被写体を鮮明に捉えられます。また、F1.8クラスの明るいレンズは、夕暮れや室内での撮影でスマホを大きく上回る画質を実現します。ただし、日常のスナップ写真やSNS投稿がメインの方は、最新スマホで十分なケースも多いのが正直なところです。「スマホでは撮れない写真を撮りたい」という明確な目的がある方にこそ、デジカメの購入をおすすめします。
コンパクトデジカメとミラーレス一眼はどちらを選ぶべきですか?
携帯性と手軽さを重視するならコンパクトデジカメ、画質と拡張性を重視するならミラーレス一眼がおすすめです。コンパクトデジカメはポケットに入るサイズで、レンズ交換の手間もなく、電源を入れればすぐに撮影できます。一方、ミラーレス一眼はレンズ交換で表現の幅が広がり、センサーサイズも大きいため画質面で有利です。初心者の方はまずコンパクトデジカメで写真の基本を楽しみ、物足りなくなったらミラーレスにステップアップするのが無理のない進め方です。
デジカメの画素数は多いほど良いのですか?
必ずしもそうとは限りません。SNSへの投稿やL判プリント程度であれば、1200万画素でも2000万画素でも目に見える差はほとんどありません。画素数よりも、センサーサイズ、レンズの明るさ(F値)、画像処理エンジンの性能の方が、実際の写真の仕上がりに大きく影響します。画素数が多すぎると1枚あたりのファイルサイズが大きくなり、SDカードの容量を圧迫するデメリットもあります。A3以上の大判プリントをする予定がなければ、1200〜2000万画素で十分です。
中古デジカメを購入する際の注意点は何ですか?
中古デジカメで最も確認すべきは、シャッター回数、レンズの状態、バッテリーの劣化度合いの3点です。シャッター回数が多い個体はメカニカル部品の寿命が近い可能性があります。レンズ内部のカビやクモリは修理費用が高額になるため、購入前に必ず確認しましょう。また、バッテリーは消耗品のため、中古品では新品時の半分程度しか持たないことも珍しくありません。信頼できるカメラ専門店での購入が安心で、保証付きの中古品を選ぶことをおすすめします。
デジカメと一緒に買っておくべきアクセサリーはありますか?
最低限必要なのは、SDカード、予備バッテリー、カメラケースの3つです。SDカードは撮影スタイルに合わせて選びましょう。静止画メインなら32〜64GB、動画撮影もするなら128GB以上がおすすめです。4K動画を撮る場合は書き込み速度の速いUHS-IIクラスのカードを選んでください。予備バッテリーは旅行時に必須で、純正品が安心ですがサードパーティ製でも問題なく使えるものが多いです。液晶保護フィルムも貼っておくと、長期間きれいな状態で使えます。